男性の薄毛や抜け毛の原因

男性の薄毛や抜け毛の原因

男性は女性に比べて髪が薄くなったり細くなってしまうことが多く、
その悩みは尽きることがありません。

 

その大きな原因が男性ホルモンです。

 

男性ホルモンがどうして薄毛の原因になるのか、
そのメカニズムについてご紹介します

 

薄毛のパターン

 

実は薄毛のパターンですが、日本人男性はO型が多いのです。

 

男性型の脱毛症は大きく分類して、

 

(1)額の生え際が後退するM型

 

(2)頭のてっぺんから抜けていくO型に分けられ、
  脱毛はどちらか一方、もしくは両方いっぺんに進行します。

 

欧米人にはM型が多いですが、日本人に多いのはO型で、
これが日本人の男性型脱毛の約半数を占めます。

 

男性型脱毛症のしくみ

 

男性型脱毛症の特徴は、前頭部から後頭部の「ヘアサイクル」が乱れることにより、
成長しようとする毛髪の数が減り、休止状態の毛髪が増えることに関係しています。

 

 

髪の成長期が短くなることにより、十分に成長できない細くて短いうぶ毛のような髪が多くなり、
毛髪の物質にも量的にも低下してしまう。

 

これが、男性型脱毛のしくみです。

 

 

男性型脱毛を起こした毛包はとても小さく「ミニチュア化」して、
脱毛というよりも軟毛化した髪が増えるため、頭皮が透けて見える状態に変わり果ててしまうのです。

 

男性型脱毛症の原因

 

このようなヘアサイクルの短縮化と毛包のミニチュア化で起こる
男性型脱毛症の原因は、遺伝と男性ホルモンです。

 

遺伝についていえば、一つの遺伝子情報のみでなく、
複数の遺伝子の影響を受けて発症します。

 

両親、祖父母、曾祖父母までさかのぼって
男性型脱毛症の人が多い場合、本人もそうなる確率はかなり高いといえます。

 

男性ホルモンと脱毛の関係

 

男性ホルモンの代表格であるテストステロンは、
血中から細胞内に入ると酵素の働きで強力な男性ホルモンである
ジヒドテストステロン(DHT)に変化します。

 

この酵素にはT型とU型があり、
U型の酵素がテストステロンに作用すると効率よくDHTになります。

 

 

U型の酵素は、ひげなどの男性的な特徴が強い部分にも認められ、
ひげの成長を促進します。

 

しかし頭髪の場合、U型酵素が作用してできたDHTは、
髪の毛乳頭細胞からの指令による髪の成長を止めてしまう
細胞増殖因子(TGF−β1など)を分泌させます。

 

このためヘアサイクルの成長期が短くなり、髪が十分成長できなくなるのです。

 

 

これが男性ホルモンによる薄毛、抜け毛のメカニズムなのです。